健康に欠かせないミネラルである「ナトリウム」。塩と密接な関係にあるため、塩分と混同している方もいますが、ナトリウムは塩分に含まれる成分の1つにすぎません。

今回はナトリウムの働き、不足もしくは過剰に摂取した場合にどうなるのか紹介していきます。血圧などでナトリウムが気になる方はぜひ参考にしてください。

ナトリウムの働き

ナトリウムとは

ナトリウムは身体の中に体重の約0.15%含まれており、細胞の外側にある細胞外液という体液の中に主に存在します。ナトリウムは細胞の機能に働き、筋肉や神経を正常に保ち、身体の機能を調節しているのです。

血圧の調節やpHのバランス維持、栄養素の吸収や輸送を担っており、筋肉などの情報伝達にも関わっているので、身体を正常に動かすのに必要不可欠なのです。

ナトリウムが不足した場合

ナトリウムは塩分とは違いますが、食品に置き換えると塩分とほぼ同義です。そして現代の日本の食文化を考えると、基本的にはナトリウム不足になる可能性はかなり低いです。しかし、仮に体内のナトリウムが不足することを考えると様々な不調の原因になります。

まずナトリウムが不足すると、身体にため込んでいたナトリウムを使い、ナトリウムを不足するために身体の働きを抑えます。それにより、血液循環が悪くなり、頻脈や低血圧、頭痛、疲労感といった症状が現れます。
消化液も減少するので、食欲が減ったり吐き気を催すのにはじまり、筋肉のけいれんや昏睡状態に陥ることも考えられます。

ナトリウムを過剰摂取した場合は

ナトリウムは規定の量を超えて摂取したとしても、尿や汗として排泄されるため、よっぽどでない限り過剰摂取の心配はしなくても大丈夫でしょう。しかし慢性的に過剰摂取している場合には、体外に排泄しきることができないため、体内に蓄積されてしまうのです。

体内のナトリウム濃度が高くなると起きるのが、血圧の上昇やむくみです。身体の中のナトリウム濃度が高くなると、身体は血液中の水分を増やしてナトリウム濃度を元にもどそうとします。それによりむくみや高血圧といった症状がおきるのです。
高血圧が続けば、脳卒中や心疾患など命に関わる危険も高まるため、普段から塩分の高い生活をしている方は気を付けなければなりません。

ナトリウムは何に含まれているのか

ナトリウムの摂りすぎには注意したいところですが、どのようなものに含まれているのでしょうか。それはしょっぱいものには基本含まれていると思ってください。
ナトリウムは食品に置き換えれば塩分なので、醤油やみそ、つけものやケチャップなど、塩分を多く含むものには多量に含まれています。

昔から食材を保存するために塩につけるのが習慣でした。そのため梅干しや辛し明太子、いかの塩辛など、ご飯のお供や酒のつまみになるようなものには塩分が多く含まれています。ごはんやお酒と食べると、食べる量も増えるので食べる時は小皿に取り分けて食べましょう。

オーガニック食品で減塩生活を

オーガニック食品で減塩生活を

塩分の摂りすぎを防止するにもおすすめしたいのが、オーガニックの食品や調味料を使うことです。オーガニック製法で作られたみそやしょうゆというのは、大豆などの素材のうまみを活かすため、塩分を減らしている場合が多いです。

またオーガニック食品は天然の塩を使っている場合も多いので血圧の上昇を防いでくれます。天然塩にはナトリウム以外にもカリウムやマグネシウムなど、豊富なミネラルが含まれているため、食塩に比べて血圧が上昇しにくいのです。
「減塩」と書いているものを選べば、より安心して食べられますね。

身体に必要だけど摂りすぎ注意のナトリウム

塩分が過剰摂取気味の現代では、悪役のように扱われがちのナトリウムですが、実は身体に必要不可欠な栄養素でもあります。成分表示などを確認して、食品を選んで食べればナトリウムの摂りすぎを防止できるので意識してみましょう。