最近、クローズアップされている「ファイトケミカル」を知っていますか?
ファイトケミカルとは、野菜や果物に含まれている植物由来の化学成分のことで、1万種類以上あるといわれています。

ファイトケミカルが注目されている理由は、強い抗酸化作用を持っていることが徐々に分かってきたためです。
今回は、そんなファイトケミカルの魅力に迫るとともに、オススメの摂り方もご紹介します!

第7の栄養素「ファイトケミカル」は植物にしか作れない?

ファイトケミカルとは

ファイトケミカルの「ファイト(phyto)」は植物、「ケミカル(chemical)」は化学成分ということ。
植物由来の化学成分の総称で、野菜や果物、豆類、海藻、お茶、ハーブが持つ「色素」、「アク」などに含まれていて、香りの成分でもあります。

ファイトケミカルは植物にしか作ることができません。紫外線を浴びることで発生する活性酸素や害獣から身を守るために、植物が自ら生み出しています。人間を含む全ての動物は、植物を食べることでしかファイトケミカルを摂ることができないのです。

また、ファイトケミカルは「第7の栄養素」としても有名です。
6大栄養素は、「炭水化物(糖質)」「脂質」「たんぱく質」「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」を指しますが、ファイトケミカルはそれ以外の栄養素として登場しました。

では、ファイトケミカルはなぜこんなにも注目されているのでしょうか?
それは、様々な病気の対策に効果が期待されているからです。

ファイトケミカルの強い抗酸化作用

ファイトケミカルは以下のような場合に用いられることが多いそうです。

  • アンチエイジング
  • 美肌
  • 生活習慣病の対策
  • 免疫力のアップ
  • 認知症の対策
  • ガンの対策
  • 動脈硬化の対策

これらのようなシーンでファイトケミカルが注目されている理由は、ファイトケミカルが持つ強い「抗酸化作用」にあります。

抗酸化作用とは、活性酸素を取り除く作用のこと。
体内の細胞は年齢を重ねるごとにサビていきます。その原因が活性酸素の増加と考えられており、ガン、認知症、生活習慣病につながる要因ともいわれています。

そのため、人間が健康的に長く生きるために、ファイトケミカルの抗酸化作用に期待が寄せられているのです。

ファイトケミカルは約1万種類以上ある

ファイトケミカルの種類

ファイトケミカルは、様々な野菜や果物のなかに含まれています。
それらをカテゴリー分けしてみると、「ポリフェノール」「カロテノイド」「イオウ化合物」「テンペル」などに分別できます。この成分もあの成分もファイトケミカルだったのか、と気づくものもあるはず。それぞれの特徴を解説していきましょう。

ポリフェノール

ブルーベリーの「アントシアニン」、大豆の「イソフラボン」、緑茶の「カテキン」など。水に溶けやすく、吸収されやすいのが特徴です。抗酸化作用のほか、善玉コレステロールが悪玉コレステロールに変化するのを防止するとされ、動脈硬化予防に効果的といわれています。

カロテノイド

にんじんの「αカロテン」、かぼちゃの「βカロテン」、トマトの「リコピン」など。
野菜に含まれる天然の色素成分に当たります。シミ・ソバカスの予防や目の健康維持に良いとされています。

イオウ化合物

ニンンクの「システィンスルホキシド」、ワサビの「アリルイソチアシネート」など。
強い刺激臭を発生させる成分に、抗酸化作用があるといわれています。また、殺菌力が強く食中毒予防になるほか、解毒酵素を活性化させる効果もあるとされ、体内のデトックス効果も期待できます。

テルペン

レモンに含まれる「リモネン」、ハッカの「メントール」など。
ハーブや柑橘系の果物が持つ香りと苦味に抗酸化力があるといわれています。また、香り成分には抗うつ作用もあると期待されています。

栄養の吸収率が高い「ファイトケミカルスープ」がオススメ!

ファイトケミカルスープ

栄養素を効率よく摂取するなら、スープにするのが一番!
ファイトケミカルのほとんどは細胞や細胞膜に隠されているため、加熱して壊さないと人間の体内に吸収されないといわれています。ファイトケミカルがスープに溶け出すことで、無駄なく、効率よく栄養を摂取できるというわけです。

また、ファイトケミカルは野菜や果物の「皮」「種」にも多く含まれています。
より安全にいただくためにも、オーガニックで栽培されたものを選びましょう。自然の甘みやコクがスープに溶け出すので、素材本来のやさしい味わいをより感じられますよ。

材料:

  • 旬を迎えているオーガニック野菜
  • 塩/胡椒

旬を迎えている野菜を使うのがオススメ。栄養価が高く、味も濃いのでスープにぴったりです。
作り方は単純で、野菜を好きな形にカットし、水と一緒に煮込めば完成です。シンプルに塩と胡椒だけでもいいですし、ポトフ風やミネストローネ風にしても良いでしょう。

また、皮、種、ヘタも一緒に煮込むと栄養を無駄なく摂取できます。
泥やホコリの汚れが気になるのであれば、別のお鍋で一度煮出して「ベジブロス」を作るのがオススメ。ベジブロスをスープのベースにすれば、野菜の旨味と栄養を凝縮したファイトケミカルスープの完成です!

今日の食事からファイトケミカルを意識しましょう

ファイトケミカル

植物由来の化学成分「ファイトケミカル」には強い抗酸化作用があり、私たちが日常的に食べている野菜にも多く含まれています。
体の健康を維持するために欠かせない栄養素・ファイトケミカルを意識しながら、野菜や果物と向き合ってみてはいかがでしょうか。