ハムなどの加工食品は添加物がたっぷり入っていることが多いです。
しかし、なかには、「無添加ハム」というものがあります。添加物が当たり前のように入っている加工食品の中で、無添加ハムにはデメリットがないのでしょうか。
そこで、「無添加ハムとは」「添加ハムとの違い」などをご紹介します。オーガニックにこだわる方は必見です!
無添加ハムとは
無添加ハムとは、その名の通り添加物が入っていないハムのことを指します。
一般的に、ハムなどの加工食品は添加物が多い食品です。売られているハムの原材料欄には、主原料である豚肉のほか、酸化防止剤や保存料、着色料、糖類、結着補強剤、安定剤、化学調味料など多くの添加物が記載されています。
しかし無添加ハムの場合、使われているのは豚肉のほか、塩や香辛料、砂糖程度しか使われていません。
無添加ハムと添加ハムの違い
無添加ハムと添加ハムの一番の違いは「見た目」と「保存期間」です。
無添加ハム
無添加ハムはくすんだピンクのような色をしています。保存期間は真空状にしても10日程度です。添加ハムのような化学的な味はせず、素材の良さが引き立った素朴で優しい味わいが特徴です。
ただし、無添加ハムは作ることは難しく、保存がきかないため、一般的なスーパーではあまり販売されておらず、オーガニックスーパーや通販などがメインとなっています。
添加ハム
一方、添加ハムはピンクのつやつやした発色をしています。保存期間もひと月程度と長期間の保存が可能です。味は人工的ですが発色が良いため、料理の飾り付けなどにも使えます。
無添加ハムは素材そのままの美味しさがあり、添加ハムよりも味が落ちることはありません。素材の良さが引き立ち美味しいと、リピートする方も多くいます。
また、添加ハムは保存期間が長いといっても製造してから店頭に並ぶまでに時間が経っており、無添加ハムとそれほど大きな差はありません。色も保存期間も気にならない方は、健康にも良い無添加ハムがおすすめです。
ハムに添加物が多い理由
ハムは肉を燻製にして長期間保存できるように作られるようにした食べ物です。もともと、添加物は使われていませんでした。しかし、保存期間を長くしようとすればするほど塩漬けが必要で、かなり塩辛いハムが出回っていたようです。
またハムを作るには新鮮な肉を熟成させ、加工する必要があります。中世では、農家で絞めた豚をすぐに燻製処理できますが、現代では、豚を絞めて、工場に送り、加工をして、店頭に送るという工程が必要です。これだけでだいぶ時間がかかります。
肉は悪くなると食中毒を起こすなどの危険があります。一定の味や質を保ちつつ、大量生産・長期保存のハムを作るのは難しい問題だったのです。
そこで質を保って大量生産するために、添加物が使われるようになりました。
無くても良い?ハムの過剰な添加物
長期保存ができて食中毒を起こさないためには、多少の添加物が使われるのは仕方ない…と思うかもしれません。しかし添加ハムには、みずみずしく見せたり、色鮮やかなピンク色にしたり、発色をよくするための添加物も多量に含まれています。
ハムには食中毒を防止するなどの目的以外に、無くても問題がない添加物が多量に使用されているのです。
見た目が良い方が食べるときの気分は良くなるでしょう。しかし、添加物を食べた子どもがアレルギー症状を起こしたなどの報告があります。また、カルシウムを不足させる、発がんリスクがあるなどの問題もあります。
健康を害するリスクがありながら、なくても良い添加物が多量に含まれた食品を食べ続けるのか、無添加を選ぶのか…。食べる側は知識を身に付けて、より良い食品を選択して行くことが重要です。
安全は自分で選ぶ
添加物は健康を害する場合があります。一方で添加物が使われていない無添加ハムは安心・安全。将来の健康のためにも、家族の健康のためにも、添加物が少ない食品を選びたいところです。
無添加ハムは、添加ハムではわからない、素朴な味わいがあります。添加物が含まれたハムよりも肉肉しさがあり、食べ応えも抜群です。無添加ハムは、オーガニックスーパーなどで売られています。ぜひ一度味わってみてください。
【参考】
http://www.moku-moku.com/monodukuri/mu21.html
http://www.tajimaham.net/hpgen/HPB/entries/3.html
http://www.fine-club.com/health/eco/tenka/index6.html
http://www.organic-press.com/feature/material_book_06/