今やスーパーに行ってもさまざまな塩が並んでおり、安価なものから高価な塩まで揃っています。できれば身体にいい塩を選びたいと思うけど、あまり高すぎても困るという方も多いでしょう。

今回は塩を大きく3つに分類し、それぞれの特徴や見分け方を紹介していきます。塩はどんな料理にも使う調味料なので、こだわりたい方はぜひ参考にしてください。

本来の塩「天然塩」「自然塩」とは

塩の違い

塩は自然界に存在するもので、昔から口にされてきました。天然塩とは塩田などを使い、自然の力を頼りに凝縮して作ったものです。
そのため、塩化ナトリウムだけでなく、カリウムやマグネシウム、カルシウムといったさまざまなミネラルが豊富に含まれているのが特徴です。

作り方にもさまざまあり、天日干しであれば「天日塩」、天日干しの途中で煮詰める「平窯塩」などがあります。
海外では昔海だったところからとれる岩塩や、海水が岩塩に変わる途中の胡塩などもあります。天然の塩を作るには手間がかかるため、生産者も少なく自然と価格も高くなります。

塩分を摂ると血圧が上がると言われますが、これはナトリウムが増えることで、体内のミネラルのバランスが崩れるからです。
天然塩の場合はナトリウム以外にも、ミネラルが豊富に含まれているのでバランスが崩れず、血圧の上昇を防止する働きがあるのです。
むしろミネラルが豊富な天然塩は、血液をサラサラにし、身体のさびをとってくれる効果もあると言われています。

最も手に入りやすい「精製塩」

食塩や食卓塩として、スーパーで並んでいる最もポピュラーな塩です。海水が原料になっている点では天然塩と変わりませんが、電気分解によってナトリウムイオンを抽出して濃い塩水を作ります。その後、濃い塩水を煮詰めて塩の結晶を取り出したものが精製塩となります。

精製塩はイオン交換膜透析法という手法で作られており、大量生産が可能で、品質が安定するため、塩を安定供給するのに普及したのです。塩の主成分は塩化ナトリウムなので、その塩化ナトリウムの純度が高いほど、品質のいい塩と言われる時代もあったのです。

しかし95.5%以上がナトリウムの精製塩を摂取すれば、体内のミネラルバランスが崩れ、先に説明したように血圧が上昇します。
それにより高血圧の人が増えたため、塩の摂りすぎは身体に悪いと言われるようになったのです。決してナトリウムが身体に悪いわけではなく、ナトリウム純度の高い塩を摂取することが高血圧を上げる原因になります。

精製塩かどうか見極めるには、パッケージの表示に「イオン膜」と記載されていないかチェックしましょう。血圧が心配な方は避けた方がいい塩です。

人工的にミネラルを加えた再製加工塩

再製加工塩

「精製塩」と「天然塩」の中間的な立ち位置に「再製加工塩」というものも存在します。これは精製塩や海外の安価の塩に、にがりを添付することでミネラルを追加したものです。天然塩ではありませんが、天然塩に近いミネラルが含まれています。

よく「○○の塩」と名前が付けられた塩がありますが、その多くが再製加工塩である可能性が高いです。作っている会社によって、製法はさまざまで一口にまとめることはできません。天然塩に比べればコストが低く、スーパーでも天然塩より安価で販売されています。

オーガニック野菜には天然塩を

今回は塩を健康的な側面から紹介してきましたが、実は天然塩と精製塩では味も全く異なるのです。精製塩はその9割以上がナトリウムでできているため、ピリッとくるしょっぱさが特徴です。
しかし天然塩は他のミネラルも含まれているため、苦みや甘味なども感じます。オーガニック野菜など料理の素材にこだわっている方には、ぜひ塩にもこだわってみるといいでしょう。天然塩なら新鮮な野菜に振るだけで、極上の味を楽しめます。