これまで3回にわたってブラウンシュガーファースト代表の荻野みどりさんにお話を伺ってきましたが、最後に荻野さんが”オーガニック”に関心のある女性に向けてメッセージを届けてくださいました。

(参考)ミランダ・カーが愛用する”オーガニックココナッツオイル”が作られる背景とは?女性経営者だからこそ生まれたブラウンシュガーファーストの想い

結局は、なにを優先するかということ

ーー荻野さんがそこまでオーガニックなものにこだわる理由をもう少し教えていただけますか?

私は、油と糖を選ぶことで病気になりにくくなるって考えていて、それが結果的に医療費を抑えることに繋がると思っています。
結局、なににお金を使うのかという話なんです。医療費に払うのか、食事に払うのか。

ーー確かにそれであれば、食事にお金をかけたいかもしれません。

日常的にジャンクフードを食べていたり濃い味付けの袋菓子に慣れてしまっている子どもたちが、ブラウンシュガーファーストのアップルソースを「味がしない」と言っていたことがありました。りんごそのものの味がしっかりしているはずなのに。
だから、五感で感じる食の側面を守っていきたいとより考えるようになりました。その一つの手段が、オーガニックだと思います。

ーーでも美味しいもの、味の濃いものほど手軽に手に入れられますよね。

そうなんです。ジャンクフードなんて、とても安く簡単に手に入れられて、しかもしっかり甘く、しっかり油っぽくて美味しいじゃないですか。
でも、だからこそ「安い」の本当の意味をちゃんと考えて欲しいと思っています。安いということは、その食べ物が作られる間のどこかの手間が省かれてるということです。

ブラウンシュガーファースト商品一覧

荻野みどりさんが考える”オーガニック”とは

ーーオーガニックという言葉を言い換えるとしたら、どう表現されますか?

私は、「有機的な循環」こそオーガニックだと思っています。
オーガニックって、基準や数値ではないんですよ。そうじゃなくて、「繋がり」と「複雑性」だと考えてます。

ーー繋がりと複雑性?

今って、機能性食品の開発が進んでいるんですが、果たしてそれで良いのかという不安のようなものがあるんです。本来は体だけじゃなくて心の健康のための食事なのに、それがただの「摂取」になってきてしまってるような気がして。
食事って、その時の思い出と結びつくじゃないですか。たとえば、幼いころに目が覚めたら炊きたてのご飯の香りがしたっていう記憶って、大人になって同じように炊きたてのご飯の香りを嗅いだら蘇ってくることがあると思うんです。
それを考えた時、食事はただ機能的なものであれば良いのか?って考えるようになりました。あえて複雑性を残してあげることが、人の心の健康や豊かさに結びつくんじゃないかって。

ーー確かに、「美味しい」って味のことだけじゃなくて、その時の思い出とセットになることが多いですよね。

そうなんです。だからこそ、あえて複雑性を作り出すのがブラウンシュガーファーストの仕事だと思ってます。有機的なつながりを創り出したいんです。
そういう意味では、本音を言うと「有機JAS」の認定ってオーガニックの本来の意味の一つの側面を表しているにすぎないと思ってるんですよ。無農薬にこだわる、というのはオーガニックの一面でしかない。
逆に、今はこういうマークが無いと食材に安心できないというのが残念だし寂しいです。

ーー有機JASにはこだわっていないなんて、ちょっと意外でした。

有機JASマークって、実はただのきっかけだと思ってるんです。
それよりも、もっとそのブランドを見て欲しい。たとえ有機JASマークを取得してない商品だったとしても、その食品メーカーのポリシーやメッセージと商品のこだわりがズレてなければ良いと思うんです。

ブラウンシュガーファーストロゴ

ーーちなみにブラウンシュガーファーストではどのような考えをお持ちでしょうか?

水や土を汚さないことが大切だと思っています。それと繰り返しになってしまいますが、子供に食べさせたいかどうか。これはシングルマザーだからこそより一層強く考えてしまうのかもしれません。元気でいてくれないと仕事にならないですから。
だから、商品を作る時はわざわざ現地に足を運んでいるんです。それで自分の目でちゃんと確かめて、衛生管理基準をクリアしたパートナーと組むようにしています。

ーーとはいえ、有機JASマークも意識しないわけではないですよね?

そうですね。なんでかというと、有機JASマークがついているだけで、消費者の方々って安心してもらえるじゃないですか。「安心・安全」の一番分かりやすい目印ということです。
でも、有機JASマークを取得するのって負担がかかるんです。更に製造する都度コストがかかる。基準を満たすために生産工場を整備したり、そもそもマークを取得する費用がかかったりします。

ーー負担がかかることをあえてするのって、ハードルがありますよね。

実は有機JASマークを取得していないだけで、農薬を減らす努力をして農作物を生産してる業者さんってたくさん居るんですよ。
だから、私はパートナーを探す時、一番は生産者と大切だと思える方向が一緒であるか?を大切にしています。生産の背景もちゃんと調べます。
そこまでしているからこそ、日本には矛盾を感じるんです。

ーー矛盾というと?

やっぱり良いものを食べたければそれなりのお金を払うべきで、でも日本って「できるだけ安くて、しかもできるだけ良い物」を求めようとする風潮があるじゃないですか。これは問題だと思うんです。
生産者のことを考えて、循環する社会を目指していった方が結局は心も体も健康になるんじゃないかと考えています。私たちは、その循環をもっと良くするためにこれからも社会に働きかけていきたいと思っています。

荻野さんが女性に伝えたいこと

ーーさまざまな経験をされた荻野さんだからこそ、女性に伝えたいことはありますか?

まず、砂糖と油から食事を変えようよ、っていうことは伝えたいです。
結局おいしい食事をする上で「油と糖」って切り離せないじゃないですか。だからこそ、油と糖を見直してもらうことで食生活を改善して欲しいって思ったんです。
ブラウンシュガーファーストではココナッツオイルやアップルソースの他にも、アガベシロップやココナッツシュガーも作ってるんですが、それはそういう目的があるからです。

ブラウンシュガーファーストココナッツシュガー

ーーただのブームやトレンドではなくて、そこまで考えてらっしゃるんですね。
あと、オーガニックってちょっと敷居が高いイメージあると思うんですが、ぜんぜんそんなことは無いんですよ。
ブラウンシュガーファーストの商品ってどれもパッケージをかわいくおしゃれにしているんですが、「カジュアルでかわいいよね」っていうところからオーガニックに入っても全然いいと思うんです。

ーーたしかに、パッケージが可愛いだけで購入のきっかけを与えられるかもしれませんね!
本当にそんなシンプルなところから入っても良いと思います。
先ほどの話に戻りますが、普通に生活してたら砂糖と油って絶対毎日摂るじゃないですか。だからこそ、変えられるところからちょっとずつ変えていって欲しいですね。
特に子供を産んでみたいということであれば、ココナッツオイルは体づくりにもなります。
自分の体って自分が食べたものからできているんだということを、もう一度考えてみてはいかがでしょうか?

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株式会社ブラウンシュガーファーストは、有機ココナッツオイルや有機アガベシロップ、有機アップルソースなどの食品輸入卸事業のほか、食べ物に価値を再付加するプロジェクト「#食べ物を棄てない日本計画」を実施しています。

株式会社ブラウンシュガーファースト
https://bs1stonline.com/
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