お椀ものに添えられ、飾りや香り付けとしてよく見られる三つ葉。あなたはどんなときに三つ葉を食べますか?
お吸い物やお雑煮では、結び三つ葉にして添えたりと、縁起物に使われることも多いですよね。これには縁を結ぶという意味が込められているそうです。
おかずとして使われることはあまりなく、栄養素も少ないように思われる三つ葉ですが、実はさまざまな効果があると言われているんです。
今回はそんな三つ葉についてご紹介します。
三つ葉ってどんな野菜?
三つ葉はセリ科の緑黄色野菜で、日本ハーブの一つです。古くから春を告げる野菜として親しまれてきたそうです。
三つ葉の種類
- 根三つ葉 旬…3.4月
ごぼうのような太い根が付いた、茎が白いものです。茎が太く、歯ごたえがあるため、おひたしとしても食べることができます。
- 糸三つ葉 旬…一年中
一番主流の三つ葉で、一年中食べることができます。香りが高いのが特徴。柔らかく食べやすいため、茶碗蒸しやお吸い物に使われます。
- 切り三つ葉 旬…12.1月
アクが少なく、口当たりがいいのが特徴です。旬が冬であるため、お正月のお雑煮によく使われています。関東を中心に出回っており、関西ではほとんど見られないそうです。
三つ葉の選び方
茎や葉が瑞々しく、葉が青々とした緑色のものを選ぶのが良いと言われています。
三つ葉はあまり日持ちしないので注意が必要。日持ちさせるには、キッチンペーパーを湿らせて、それに包んで冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
三つ葉に期待できる効果
三つ葉の栄養素
三つ葉には鉄分、ビタミンA、ビタミンC、カリウムなどの栄養素が含まれています。
ビタミンAは、目や皮膚、粘膜を保護してくれる働きがあり、視力低下や肌のトラブルを防止する効果が期待できます。
ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持に役立ち、老化防止になると言われ、加えて鉄の吸収を良くする作用も。貧血気味の方は鉄分の多い食材と三つ葉を一緒に食べると良いかもしれません。
また、三つ葉は特にカリウムが豊富であり、体内の余計なナトリウムを排出することでむくみを改善し、高血圧予防になるとも言われています。食べすぎ、飲みすぎの翌日は低カロリーの三つ葉料理を食べてみてはいかがでしょうか?
三つ葉の香り
三つ葉は独特な香りがありますよね。
あの香り成分は、クリプトテーネンとミツバエンと言われ、神経を鎮める作用があるそうです。疲れやイライラの解消、ストレスや不眠症の改善、またむくみ改善にもつながると言われています。
また、これらの香り成分は食欲を増進する効果もあるそうです。
再生して節約!
三つ葉は水耕栽培のため、家庭で再生することもできるんだとか。
根の部分から3センチほど上で切り、スポンジが付いたまま、容器に入れて根が浸るくらいまでお水を入れます。
水が腐りやすいので、1日2回ほどこまめにお水を変えるといいでしょう。日当たりが良い方がいいですが、半日陰でもよく育つため、育てやすいそうです。
おすすめレシピ
材料
三つ葉の卵とじ(2人分)
三つ葉…1/3束(約20g)
しらす干し…大さじ2
卵…2個
だし汁…1/2カップ
しょうゆ 適量
手順
- 三つ葉は3cm幅に切る。卵をボウルに溶きほぐす。
- 小さめのフライパンを火にかけ、沸騰したら、だしとしょうゆを適量を入れて、三つ葉を加えてさっと煮る。
- 卵を回し入れてふたをし、中火にして1分ほど煮る。
ちなみに…三つ葉とともにしらすを入れると、塩分もちょうどよく、カルシウムも撮ることができます。さまざまな食材と組み合わせて作ってみてください!
ポイント
三つ葉は柔らかく、アクも少ないため、生でも食べることができる野菜です。そのため、茹でる場合は風味が損なわれてしまわないように、1分以内にするのがおすすめです。
茹でずにそのまま、またはさっと茹でるだけで食す野菜なので、オーガニックならもっと安心して食べられますよ。
三つ葉で日常をアレンジしてみよう
旬に合わせて三つ葉を使い分け、さまざまな料理を作ってみてはいかがでしょうか?
三つ葉の香りは体に良いと言われているので、観葉植物として育てるのもいいかもしれません。
三つ葉を活用して、ぜひ料理やお部屋をアレンジしてみてくださいね。