シシトウは唐辛子に似た見た目ですが、辛みはなく、甘みが強いため生でも美味しく食べられる野菜です。
また、美味しいだけでなく、疲労回復や美肌効果が期待できる栄養素をたくさん持っているんです。
今回はそんなシシトウについて、含まれる栄養素や栄養素を壊さない調理方法、おすすめレシピなどをご紹介します!
シシトウとは?
シシトウとは獅子唐辛子(ししとうがらし)の略名です。旬は6月~8月の夏場。主に高知県で栽培されています。
見た目は唐辛子のようですが、辛みはありません。むしろピーマンやパプリカに似た、ほんのりとやさしい甘みがあります。栄養素もピーマンとほぼ同様ですが、ピーマンのようなクセがなく甘みが強いため、子どもでも食べやすい野菜です。
特に、オーガニックで作られたシシトウは実が厚く甘みや味がしっかりしているものが多いため、軽く炒めるだけでも美味しく食べられます。
シシトウでも辛い・赤いものができる場合が!
シシトウは辛み成分をほぼ含まない野菜ですが、たまにピリッと辛いものに出会ったことはありませんか?
育つ際に気候が悪かったり、肥料が十分に与えられなかったなど、ストレスを抱えて育つと辛いシシトウになる場合があるんです。
辛いシシトウの見分け方
辛いシシトウは黒っぽく、やや硬め。また形が悪かったり、細かったりするものが多いです。辛いシシトウを避けたい場合は参考にしてください。
赤いシシトウとは
シシトウというと、緑色のイメージがありますよね。しかし実は、赤色のものもあります。
緑色のシシトウは未成熟で収穫したものです。成熟すると唐辛子そっくりに赤くなります。
赤くなると、緑色のものに比べ、やや辛みが強くなる個体ができる場合があります。ただし、唐辛子のような辛さはなく、問題なく食べられますので安心してください。
シシトウの栄養素
シシトウにはビタミンC、A、E、などのビタミン類と、カロテンが豊富に含まれています。
豊富なビタミン類は免疫機能を高め、疲労回復効果が期待できます。夏バテをしたときや、風邪をひきそうで体調がすぐれないときなどにもピッタリです。
またシシトウに豊富に含まれるカロテンには、抗酸化作用があります。アンチエイジングや美肌を目指す人におすすめの栄養素です。
栄養素を壊さず食べるために
熱を通すことで栄養素が損なわれる場合があるため、調理の際は強めの火力でサッと加熱するのがポイントです。
またカロテンは油で調理をすると吸収率が上がるため、シシトウを食べる際は、油で炒めたり、揚げ物にしたりするのがおすすめです。
オーガニックシシトウで作る「シシトウと牛肉炒め」
用意するもの
- オーガニックシシトウ
- 薄切り牛肉
- 下味(砂糖・醤油)
- すりおろし生姜(または細かく刻んでスライスしたもの)
- タレ(酒、醤油、砂糖、コショウ)
- 味が物足りない場合は、麺つゆで整える
調理方法
- 牛肉に下味を付ける
- シシトウは軸を落として、破裂防止のために切り目を付けておく
- フライパンに油を敷き、生姜を入れて炒める
- 香りがたったら牛肉を入れて炒める
- 火が通ったらシシトウを加え、軽く炒める
- 油が全体にいきわたった程度でタレを加える
- 汁気を飛ばしながら炒めて完成!
疲れたときにもピッタリ!シシトウを食べて元気に
シシトウは疲労回復や免疫力向上などの効果が期待できるため、疲れたと思ったら食べて体調を整えましょう。シシトウには辛いものと甘いものがあるため、今回ご紹介した見分け方を参考に購入してください。
またシシトウと牛肉炒めのレシピは、ご飯が進む味付けになっています。疲れたからがっつり食べてスタミナを回復したいというときにもピッタリです。調理方法に迷ったら、ぜひ作ってみてください。
参考:
[ししとう]とうがらしの仲間でも一味違う?!栄養や料理法
ししとう(しし唐辛子) 夏・秋が旬の野菜
β-カロテン当量