そら豆は鮮度が命の野菜です。ゆで方や取扱いを間違えると、硬くなってしまうため、調理の際は取り扱いに注意しましょう。そら豆の取り扱い方やゆで方・保存方法をご紹介します。
そら豆とは?
そら豆はさやが空を向いて実ることから「そら豆」といいます。その他、さやが蚕が作るまゆに似ていることから、「蚕豆」と呼ばれることもあります。
そんなそら豆の旬は4月~6月。そら豆にはタンパク質の他、ビタミンBやC、カリウム、ミネラルなどが含まれており、完熟したものは煮豆や甘納豆などに、未熟なそら豆は塩ゆでをして調理をするのが一般的です。
そら豆は収穫時期によって食感が変わる!
4月の収穫はじめの時期は、豆が若くみずみずしくしっとりしています。一方、6月ごろになると皮が厚くなりみずみずしさは減ります。水分が減った分、ほくほくとした食感になります。
しっとり豆とほくほく豆の見分け方
みずみずしいしっとり豆は、さやから出すとへその緒の部分が緑色になっています。一方、水分が減ったほくほく豆は、へその緒の部分が黒色になっています。
またさやに入った状態での見分け方は、しっとり豆の場合、さやの表面が新鮮な緑色なのが特徴です。ほくほく豆の場合は、さやの色が褪せていたり、茶色がかっていたりします。
オーガニックそら豆の美味しいゆで方
そら豆は鮮度が命です!食べごろは収穫して3日といわれるほど、美味しく食べられる期限が短い野菜になります。
空豆はさやから出すと一気に鮮度が落ち、硬くなってしまうため、なるべくさやに入ったものを購入して、ゆでる直前にさやから出すのがおすすめです。
ゆでる際は、豆のへその緒に当たる部分(お歯黒)に1~2mm程度の切れ目を入れてゆでると、皮にシワがよりにくく、見た目が美しくなります。またそら豆は塩ゆでが基本です。大さじ1程度の塩を入れてゆでてください。
ゆでる際に、塩と一緒に酒を加えると、そら豆の青臭さがなくなるため、青臭さが苦手な方は忘れずに入れましょう。(臭いが気にならない方は酒は入れなくても大丈夫です。)
ゆであがったら熱いうちに皮をむいて調理しましょう。すぐに食べない場合は水につけて冷やすことはせず、ザルに乗せて粗熱を取ります。
しっとり豆のゆで方
しっとりそら豆の場合は、沸騰した湯でゆでると硬くなる場合があります。そのため、あまり沸騰させず、「煮立ってきた」程度の温度で湯がくのがおすすめです。
ゆで時間は2~5分程度。豆がふっくらとして、緑色が鮮やかになったら火が通っています。
ほくほく豆のゆで方
水分が少ないほくほくそら豆の場合は沸騰したお湯に入れて3分程度ゆでます。ゆであがりはしっとり豆と同様で、緑色が鮮やかになったら火が通った合図です。
そら豆の美味しい保存方法
そら豆はさやから出すとあっという間に鮮度が落ちてしまいます。しかし、ゆでて食べきれない場合もありますよね。そんなときには、なるべく空気に触れないように保存するのが大切です。
食べきれない場合はラップに包んだり、ビニール袋に入れて冷凍保存をしてください。
オーガニックそら豆のレシピ「そら豆の冷製スープ」
オーガニックそら豆の甘さが引き立つ、冷製スープの作り方をご紹介します。
用意するもの(4人分)
- オーガニックそら豆 50粒程度
- 玉ねぎ 2分の1
- 顆粒コンソメ
- 水 100ml
- 豆乳 300ml
- 塩コショウ
- パセリ
- 生クリーム 適量
調理方法
- そら豆やさやから出して塩ゆでしておく
- 玉ねぎをみじん切りにして、レンジでしんなりするまで加熱(4分程度)
- そら豆の甘皮をむく
- 鍋に水、コンソメ、玉ねぎを入れて、玉ねぎが透き通るまでゆでる
- 火を止めて豆乳を入れミキサー(フードプロセッサー)にかける(冷ましてもOK)
- 豆乳を加えて再び火にかける。沸騰させないように温めて、塩コショウ・生クリームで味を整える
- 冷蔵庫で冷やして完成
鮮度の良い美味しいそら豆を食べよう
そら豆はさやから出したら素早く調理をするのがコツ。しっとり豆とほくほく豆の違いがあるため、好みのものを選びましょう。また食べきれない場合は、空気に触れる面を少なくして冷凍保存してください。
今回紹介した冷製スープはそら豆の甘みが引き立つ一品です。気になった方はぜひ作ってみてください。